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大正14年の創業より渡敬がこだわる「色」は、きものや帯を引き立てながらも一本の紐の存在感が際立ち、着る人見る人が和むような彩・配色です。独自の色出しにこだわり、流行に敏感だと言われる口紅の色などの市場トレンドや顧客ニーズを取り入れ、「錆赤」や「金茶」という一目で渡敬の商品だと分かる独自のカラージャンルを確立しました。また創業以来100年にわたり染め続けてきた組紐の一部や裂地など数百種類を保存しており、数十年後でも同じ色が再現できる貴重な財産となって現在にいかされています。おかげさまで渡敬の小物は発色の美しさ、色数の豊富さで大変好評をいただいております。
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渡敬では技術の高い職人と一体になり、「色」と「組み」にこだわったオリジナル商品を「三ツ杵」ブランドとして開発しており、帯揚・帯締の90%はこの「三ツ杵」ブランドの自社オリジナル商品で占めています。素材にもこだわり、絹100%を徹底しています。 また新商品の企画にも力を入れ、干支にちなんだ縁起物商品として帯揚・帯締・縁起物をセットにした企画商品を製作するなど、他にないオリジナル商品の開発にも進んで取り組んでおります。
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渡敬の商品に「音の鳴る帯締」があります。紐を結ぶときに組紐がこすれて音が出るもので、雪の上を歩いたときのようなキュッキュッというような音を発します。このような音の鳴る帯締を製作するには職人の高い技術が必要です。品質の高さを物語るピンと立つ帯締や複雑な絵柄や模様も表現できる組紐などの技術力は渡敬の誇りです。組みの美しさ・強さ・触感、色の微妙な組合せ・質感等にまでこだわりをもった商品づくりを行っています。